セラピストの本棚

河合隼雄「ユング心理学と仏教」を読む

 

読み始めたらなかなかとまらない本というのは私にしてはそんなにはないけれど、

これは久々に止まらなかったです。

 

河合隼雄さんの「ユング心理学と仏教」

 

きっかけはNHKで放送された「100分de名著」で河合さんの回を見て。

よくぞこの本を最後に取り上げてくれたと思いました。

 

というのは

河合さんの本は相当出版されていますが、私が読むのは

仕事と関わりのあるカウンセリングや心理療法系の内容、夢やアーキタイプ、物語についての本、

ユングのことを書いた本、軽いエッセイあたりまで。

このタイトルからして難しそうだし、自分とは関係ない内容かなとか

そのくらいで手をつけることはありませんでした。

 

しかし、テレビを見て、十牛図のことを書いていたのかということで興味を持ち、

さらに心理療法での非個人的関係についても興味を持ち、

図書館で予約しました。

が、テレビの影響か貸し出し中なので、予約したまましばらく忘れていて

最近になって借りることができたのでした。

 

でも、この本は今まで読んだ河合さんの本の中でも

私にはなかなかの衝撃度でした。

そもそもこの本はアメリカでのフェイ・レクチャーに招待されて講演をおこなった内容を本にしています。

アメリカのユング派の方々を前に話をするということで

日本ならではのテーマの中から選んだ仏教になったけど

もともとは「心理療法における非個人的関係」について話したいということでした。

 

この講演をおこなったのは1995年の3月なのです。

この年の1月に阪神大震災、講演の少し前にサリン事件がありました。

河合さんはこのとき67歳です。

 

この年齢ぐらいになって、長い臨床経験を積んできたからこそ得ることができた

自分のクライエントとの関わりの変化や在り方を仏教をとおして話されているのですけど、

とても個人的な話のように感じました。

それは最初のほうにも書かれているけど

『仏教の考えを頼りとして心理療法を行うとか、ユングの考えと仏教の考えを比較検討したりすることを

最初から意図して書かれたものではないことをはじめに明らかにしておきたいと思います』

というようにむしろ、河合さんと仏教との関わりや心理療法の仕事の中での経験から気づきを

深めていった経緯が中心であるようです。

 

なので過去のいくつかのケースや出来事について書いていても

「そのときは気づかなかった」とか「まだ自分はこうだった」のような表現をされていて

河合さんでもそのようなことがあるのかと思いました。

 

60代という(70近くになっていたけど)こともあり、老賢者的なアーキタイプを読みながら

感じていました。

 

途中、仏教の話は難しいようにも感じたものの、かなりわかりやすく書いてくれていると思います。

 

とくに最初から興味があった「心理療法における個人的・非個人的関係」という章はすごいです。

 

この本を私のブログを読む人にオススメというわけではないのですが、

ある程度、人の支えとなる側の仕事をしてきて、長期的にクライエントと関わる場合

自分の在り方というか、関わり方について考えたいという人にはオススメだと思います。

 

ただ、河合さんの状態になるにはちょっとなれないでしょう。

 

読みながらも、私は仏教について詳しくないものの

先日読んでいたアメリカ先住部族の考え方にも似たところを感じたりしました。

 

それは西洋的に白黒ハッキリさせることなく、矛盾をかかえたままでいることや

何がよくて、何が悪いという考えもないところ。

 

 

私としてはもう少し何回か読みたいと思いました。

そのくらい深い内容です。

読んでそのまま理解するという内容ではなく、

何度か読まないといけないなと思う感じです。

 

でも、今の自分にはとてもタイムリーな内容でした。

 

十牛図については占星術家の松村潔さんも本を出されていて

なんかすごく難しそうと思って読んでいなかったけど、

やっと興味が持てました。(おそい・・)

 

 

写真は河合さんが仏教の師匠とする明恵がいた京都の高山寺に昔、行ったときの写真です。

ちょうど9月の残暑がまだある暑い日でした。

 

 

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先住部族の生き方に習う

 

 

ネイティブアメリカン、アメリカ先住部族関連の本の積読がたくさんあるけど

アマゾンで見ていたら懐かしい名前があり、購入した本。

 

「自分を信じて生きる インディアンの方法」松木正 小学館

 

松木さんのことを知ったのは私がまだ20代のとき。

あまり先住部族のことなど知らないときでした。

高松女性センターで働く知り合いの誘いで参加したWS。

40人くらいはいたかなと思います。

 

今はほとんどその話は覚えていないけど、

キャッチボールをしたのは覚えています(笑)

 

そのときの松木さんはまだ若かったと思うけど。

すでにラコタ族のコミュニティに住んでたか、そのあと帰ってきていたときなのか。

 

彼はYMCAで環境教育をやっていた方でその流れでアメリカへ行き、

ラコタ族のコミュニティで住むことになります。

部族の儀式や伝統の許された日本人の一人らしいです。

 

本は2冊しか出てなくて、この本も随分昔の本です。

2001年が初版。

 

しかし、先住部族の言葉や生き方は

心理学やスピ系のいかなる本よりも響くし、重みがあります。

 

それはどうしてなのかなと思っていて

おそらくそれはその人の考えではなく、

自然・スピリットから経験をとおして習った教えであり、

ずっと続いていたコミュニティでの伝統を通して生きてきたからなんだろうなと感じます。

 

響いた言葉の抜粋

 

「Faithのないところに何も起こらない・・」アンクル・ロイの言葉

「Faithにもっとも近いものはAccept (受け入れる) 」

 

松木さんがトム・ブラウン・ジュニアからフォックスウォークを教わったときに

最初に言われた言葉

「人生の悲劇は苦しいことにあるんじゃない。何を見落としたかにあるんだ。」

 

まだまだたくさんあるけれど、ひとつひとつが十分に時間をかけて考えていくのに

値することばかり。

 

Acceptという言葉ひとつも深い意味があります。

 

この本は日本人である松木さんの経験や日本人の生き方との比較もとおして書かれてあるので

とてもわかりやすく、読みやすいと思います。

 

物に対する考えでも

ラコタ族では自分にとって大事なものや意味があるものを

必要と思われる人、自分が大切と思う人に渡す習慣があります。

 

これを松木さんは日本ではいらない物はリサイクルするということと比較しています。

鳥の羽をもらって一般の人が喜ぶかどうかはわからないけど(^_^.)

自分にとって意味がある鳥の羽を大切な人に、その人に渡すというのは

物ではなく、やはり気持ちというかエネルギーなんでしょうね。

だから、支えになる。

それは人間だけのやりとりではないところがすべてがつながっていることになるのですが。

日頃お世話になっている植物や動物、石でもスピリットがあるので

それに対してお礼をするというのは当たり前になっています。

でも、それは見返りを一切求めないギフトなのです。

 

この物のやり取りの話だけでもしばらくいろいろ考えていました。

 

ということですぐに読めそうな本ですが、

それぞれの章で書かれた意味を自分の生き方に統合していくのには

まだこれからという感じです。

 

すでに私が学んでいるスクールでのシャーマニズムのクラスでも何度も話があったり、

自然界のものをいただいたり、祈りをこめて大切に思う友人に渡したり、

お祈りの言葉を言ったりとしてきていますが

それをラコタ族のようなコミュニティではなく、

日本の日常の中で実践していくのにほんとにできることから定着させていくしか

ないなと感じます。

そんな意味でいま、関わっているクラスでのコミュニティは基盤となるのでありがたいです。

 

松木さんも人との関わり方やつながりを日本の若い人たちに教えています。

コミュニティでの関わり方ということが結局生きていくのに必要な力だからです。

松木さんが書かれていることで

『ぼくは葛藤を維持できる力こそが、ほんとうの生きる力だと思うし、それを持つものが

ほんとうの大人だと思っている』

という言葉がよかったです。

矛盾や葛藤を切り捨てず、つきあうことがほとんどの現代人はできずにいますから。

 

 

あと、先住部族の考えでグッドメディスンとバッドメディスンというのもありますが、

悪いものは排除するという考えがないというのも

今の現代社会での考えと反するところかなと思います。

すべてはバランスなのだと。

もちろん東洋医学での陰陽の考えもあり、日本人には理解できる考えではあります。

自分にとってよくないと思うものや影を排除するのではなく、

バランスを取る。

 

フラワーエッセンスも実はそれと同じで、

ネガティブな性質を排除すると思われがちですが、

実はバランスをとっているだけなのです。

 

自然界そのものがそもそもいいもの、わるいものと分けていませんから。

 

いろいろ悩みがあるときとか生き方に迷いやブレがあるときに読まれると

響くものがあるのではないかと思います。

 

 

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読書の夏・オススメの本

 

お盆休みの人が多いのでしょうか。

 

読書というと秋から冬のイメージもありますが、

夏は暑くて、逆に室内ですごす時間も多くなり、

イベントの多い秋よりも読書時間が増えるのではないでしょうか。

 

先日久々大き目の書店に行くと

いつもあれこれ新刊などチェックしつつこの時間が楽しいのですけど

2冊の本を購入しました。

 

一冊は「快読シェイクスピア」という河合隼雄さんとシェイクスピアの本の翻訳家である松岡和子さんの

対話集。(新潮文庫)

過去に本になっていたものらしいですが、決定版としてこれまで入っていなかった「タイタス・アンドロニカス」が加わった

バージョンとして新刊になっていました。

実はシェイクスピアってほとんど読んでいないのですが、

この本を立ち読みしてたら面白かったので購入し、

これを読んでからシェイクスピアを読む気になるかもと思っているところです。

相変わらず、ひとつの物語についてここまで語れる河合先生はすごいです。

読書会なるものがもし深みを増すとしたら、このように読まれる方がいてこそなんでしょうね。

 

まだ多読の中のひとつで全部読んでいませんが。

 

あともう一冊買った本はオススメです。

プレゼントにもいいと思います。

 

「幸せの鍵が見つかる世界の美しいことば」訳・絵前田まゆみ 創元社

 

同じような本のシリーズのはじまりの神話の本もよさそうでしたが。

この美しいことばの本は前田さんの絵とともに

2ページで世界中の人たちの書き残したひとつの言葉が書かれています。

全部で50あって、多くは詩人の言葉とネイティブアメリカンの言葉です。

とてもいいのは原文である英語(2つはフランス語)も同時に載せているところ。

 

 

いくつかの章わけをしていますが、

『草花と大地と空と』という章ではとくに自然に対する詩や言葉が中心です。

 

 

寝る前などに眺めたい本です。

 

FESのパトリシアがよくクラスの中で様々な人の詩や言葉を朗読していたのを思い出します。

 

美しい言葉はたましいの栄養となります。

 

ノウハウ本や仕事関係の本ばかり読みがちな方にはたまにこのような本はいかがでしょうか。

 

 

 

9/15の東京での植物観察会は満席となりました。

次回は晩秋あたりになると思います。

そのときにこういう詩や言葉の朗読を自然の中でおこなえたらなと思っています。

 

 

 

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ホリスティックな分野で対人援助をする人に役立つ本

 

対人援助の仕事をおこなう人はだいたい学んだ教育機関の中で

心理学的な知識とか他者と関わることへの

注意点や倫理というものを学ぶかなと思います。

 

医療、教育、福祉関係、心理カウンセラーなど。

 

しかし、現在、人と関わることが多い

サービスやリラクゼーション、ホリスティック療法などの分野では

あまりそこのところを学ぶことなく、

仕事をはじめることも多いのですが

人相手の職業なので、

対人の難しさを感じることもあるかもしれません。

 

介護や教育、医療にたずさわる人向けに書かれているやさしい本ですが、

けっこうポイントをまとめてあるので

心理療法の専門書を読んでも、

それを実践するにはできないような場合でも

参考になることが多々あるように思います。

 

プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術 古宮昇 ナツメ社

 

こころのしくみについて、傾聴について、

防衛、抵抗、転移、逆転移、投影などについても簡単ですが

まとめて書かれています。

後ろにはいろんな具体的な事例について説明もされています。

 

 

以前、ジェローム・リスさんの「悩みを聴く技術<ディープ・リスニング>入門」

をご紹介したことがあったのですが、あわせて読んでもよいかと思います。

 

フラワーエッセンスを他者のために使っていきたい

という方にも参考になるでしょう。

アロマセラピスト、ボディワーカー、ヒーラーさんにも。

続編の場面別のやつもけっこうわかりやすいです。

 

結局、セッションや施術の時間の中で、あるいは予約のやり取りの中で

相手との間におこることはすべて、相手を理解し、何が必要で

どんな風にかかわるべきかをあらわしています。

それをセラピスト側はどのくらい気づいているかで

関係性も変わってくるし、癒しのプロセスも変わってきます。

 

 

フラワーエッセンスの個人レッスンをおこなっていて

すでにフラワーエッセンスの分野で仕事を始めていらっしゃる方や

他者の助けになるために働いている方も多く、

レッスンの中では心理的なことや倫理について

あまり教えてはいないのですが、

こうした本から入って、参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

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【BOOK】完全版・不安のメカニズム

 

最近読んでいる本です。

「不安のメカニズム」クレア・ウィークス 筑摩書房

 

完全版というのは昨年出されたのですが、

本自体は随分前に書かれたものを続編といっしょにして

まとめられたようです。

 

文字がぎっしりで読むのに時間がかかりますが、

面白いです。

 

この本はサブタイトルに

「ストレス・不安・恐怖を克服し、人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド」

と書かれてあるように、自分で取り組むポイントのようなものがまとめられています。

 

この本の中には

「トラウマ」とか「アダルトチルドレン」とか「パーソナル障害」とか

特定の状態をあらわす言葉は使われていなくて、

ひたすら、個人の中の不安やストレスに焦点をあてています。

(不安神経症というくくりになっています)

 

なのでどんな人も当てはまりうることとして読めます。

 

不安神経症は不安となる原因があって不安になるというよりも、

自分に恐怖や不安な状態が出てくることへの不安

という人のほうが多いということです。

 

つまり神経が過敏な状態になっていて、

皮膚にかゆみがあったとして、かゆみの原因は取り除かれていたとしても

搔いているうちに過敏になり、ストレスを感じると掻いてしまうようになる

みたいなものでしょうか。

 

自分が以前にパニックになったり、恐怖にとりつかれてしまったことがあれば

またそうなったらどうしようという心の不安が強くなります。

それを繰り返しているうちに過敏になっていくということでもあります。

 

基本的に心理療法を受けたほうが早いケースも多々あると思うので

本を読んで自分で解決できるとは思いにくいですが、

メカニズムを知ることでかなり不安が軽減されるということはあるようです。

だから、そんな意味で読まれるのはよいと思います。

 

治療の根本原則を書くと

 

・真正面から向きあう

・受け入れる

・浮かんで通り過ぎる

・時がたつのを任せる

 

ですが、

どれをとっても一人でやるには状態によりますが

やはりどうかなというところはあります。

しかし、受け入れることなくしては

不安に限らず、どんなことも前には進めないものだろうなと感じます。

 

そうした根本的なことをいろいろ考えさせられます。

 

ストレスに対して戦うか、逃げるかという言葉がありますが、

ここでは

戦ってはいけない、逃げてもいけない、受け入れろ

ということを書かれています。

 

エドワード・バック医師の「欠点と戦うな」という言葉を思い出します。

 

不安にならないようにと戦う必要はなく、

不安から逃げたり、避けたりすることはなく、

不安と向き合うというのは勇気がいることかもしれません。

 

しかし、戦ったり、避けたりすると

さらにその不安神経症はひどくなるというのです。

 

フラワーレメディーを使いながらおこなうのはいいかも。

 

フラワーレメディーもまた、不安にならなくなるお薬ではないのです。

不安になるかもしれない。

でも、不安の背後にある調和がとれた状態を思い出させてくれます。

 

そのときに定義などの言葉にとらわれずに

その花の美しさ、完璧な姿を思い出します。

 

そのような状態に同調し、その中に見出す美しさは

自分の中にあることを思い出します。

 

ただそれだけでも力になってくれるように思います。

 

 

 

 

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オススメ気功のDVDブック

 

昨年買った本でDVDを使うために購入したのに

まったく見てなかったDVDをようやく見ました。

 

それが中健次郎さんの「病気にならず長生きできる気功DVDブック」

たぶん、けっこう売れている本じゃないかなと思います。

 

本はすぐに読めました。

 

私は20代のときに気功をやっていて

ある団体に属していて熱心にやっていたのですが、

東京が本部だから集中クラスしか出れなくて

継続的に通えなかったのがネックでやめてしまいました。

その後高松でも気功を教えている人のところに行くこともあったけど

どうもいまひとつで。

 

気功と一口にいっても

太極拳のような感じのところとか

ヨガのようなところとか

どうもちょっと違う。

 

私が学んでいたところは

自分の気感を高めて、大自然と気を巡らせることや

自分の気を変えること、

真の自己に向かって、精神的な道を歩くことも

含まれていたので

ただの体操のような気功は違ったんですね。

 

短い間でしたが、いろんなことを学べてよかったです。

自然の気だけでなく、

人との気の巡らすことや

その気をどう感じるかなどグループでおこなったり、

色を使って視覚からイメージ力を高める訓練をしたり、

面白かったです。

 

で、学んだ気功は自分で内気功ができるけど

どうもほぼ忘れたものもあり、

本をみてもわかりずらく、

その頃はDVDがない時代だったから

だんだんやらなくなってしまいました。

 

昨年の秋にすごく疲れることがあり、

自分で内気功ができるように

DVDが出てないかなーと調べてすぐに出てきたのが

この中さんの本でした。

 

ヨガのDVDはものすごくあるけど

気功のDVDはとても少ないようです。

 

 

気功とエネルギーヒーリングは

どちらも生体エネルギーを高めていくのは同じですが、

中国と西洋で発祥は違います。

気功のいいところは

人にやってもらう外気功治療と

自分でおこなう内気功があるところだと

思います。

 

20代の頃はだいぶ体調が悪くて

気功に随分助けられました。

 

同じ気功の団体に当時はは兄も入っていて、

交通事故で骨折したときに

自分で内気功をして、ものすごく早く骨がつながった

ということがありました。

(入院中暇だったから毎日やってたそう)

 

エネルギーヒーリングと気功のもうひとつの違いは

日本では気功と太極拳が似たもののようになっていることや

中国の東洋医学との関連から高齢者に受け入れやすく

実際、気功を学んでいる人は年齢層が高いことです。

中さんの本を読んでもものすごくわかりやすく、

カタカナはほぼ出てこないし、難しくありません。

 

で、DVDは70分あるのですが、

実際やってみて、

ものすごくよかったですきらきら

 

これほぼ肉体は動きは最小限です。

だから場所もほとんど取りません。

しかし、すごくいいですよ。

 

気を意識して動かすのが、はじめての方は

難しく感じるかもしれませんが、

確かに動くのです。

 

腎臓と腎を動かすという一連の動きがあるのですが、

立ったまま、腎臓を触らずに腎臓を動かすってどういうこと?

って本を読んだ段階では思いますよね。

 

だけどやってみると

これがこの動き自体が腎臓に意識がいきやすい動きなのです。

これをやっただけで

ほぼ肉体はそんなに動かしていないのに

じんわり手のひらから汗が出ました。

もちろん暖房つけていない部屋でやって。

 

これいいわー

五臓に気を通すというやり方もありますが、

これもいい感じ。

 

中先生の誘導の仕方もいいし、

バックには福井幹さんの音楽が使われていて

(過去にコンサートを主催させていただいたり、聴かせていただくほど

好きな音楽家の方です)

とにかくリラックスできます。

 

関節が痛くてヨガとかできない方や

高齢者の方、病気の方もできるようになっています。

とくに病気でもなくても気が巡って気持ちよく

物足りなさも感じません。

 

日常の中で自分の健康のためにおこなうことが出来て

効果があがるのならすごくいいですよね。

 

ただ、このDVDアマゾンレビューにも書かれてあったかなと思いますが

「この動きを10回くらいやるとよいでしょう」と言われるような箇所があり、

DVDではその回数分やっていないところがあります。

気功は体操ではなく、気を巡らせることなので

個人のペースがあるからなのかもしれません。

そこが若干残念ですゆう★

 

でも簡単な動きばかりなので

覚えて慣れたらDVDなしでもできるかも。

個人的にはDVDがないとなかなかしっかりやらないところがあるから

たぶん見ながらやるとは思います (笑)

 

もう一つ病気がある方のためのDVDブックも出ていますから、

病院通いされている方や何らかの治療をおこなっている方は

そちらのほうがいいかもしれません。

もちろん治療の代わりにはなりません。

自分の自己治癒力を高めていくこと

生命エネルギーを高めていくことが目的です。

 

自分でおこなう気力がない人は

やはりエネルギーヒーリングの専門家のセッションを受けてくださいね。

 

様々な代替療法など併用しつつ

おこなうと相乗的にいいのではないかと思います。

 

 

 

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ホワイトイーグル「天使と妖精」

シルバーバーチとかホワイトイーグルとかまったく読んだことがなかったのですが、
ふと読んでみようかといくつか出ている本をみていたら、
この本が目にはいったので、取り寄せて読みました。


イギリスのグレース・クックという人がホワイトブラザーフッドのメンバーであり、
アメリカ先住部族のホワイトイーグルという霊的存在とコンタクトをとり、
その存在から受け取ったメッセージがいくつも文書化されているようです。

私が買った本では白色同胞団って訳でしたが・・。
ホワイトブラザーフッドのことですね。

この「天使と妖精」という本はジェフリー・ホドソンのように元素霊のことが
いろいろ書いてあるのかなあと思っていました。

確かに元素霊・エレメンタルのことをいろいろ書いてあるし、天使のこともいろいろ書いてあって、
すぐに読めました。

後半はちょっと宗教色が強い感じはしましたが、語りかけがやさしく、すっと入ってくる感じです。

天使について、天使の役割、人間との関係などけっこう面白かったです。

ロゴスからほとばしり出た神性の火花である人間の霊は、
さまざまな意識の界を通過して降下をしていき、遂には究極の物質界に到達します。
ここで霊は自己の周りに肉体を、すなわち外衣、神殿を創ります。
これを私どもは魂と呼びます。


といった感じの文章です。

ここで降りて来た魂は自我を宿し、個性をつくり、魂を成長させていくわけですが、
進化の過程で神からそそがれる光を吸収しはじめ、上昇していこうとするのです。

これはホドソンの本にもあったか、同じことをwebクラスでも聞いて、

そういえばエドワード・バックの作ったレメディーにもそのような生まれもった個性と
成長し、進化していくことを助ける花がわかれていることも関係しそうです。


あと、4つの元素のイニシエーションを妖精物語で説明されていて、
それがなんともイギリスらしい感じで興味深かったです。

光の天使と闇の天使のお話や病気治療と天使のこととか
あらためてこのような文章化されたものを読むことがあまりなかったので
こころが潤うような感じがしました。

他の本も読んでみようかなと思っています。


 

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心理療法とシャーマニズム

 
最近、「心理療法とシャーマニズム」という本を読んだので、ちょっと自分なりに考察したことも含めて感想など書きたいと思います。

この本、前からちょっと気になってて、古本は高値がついてたので、図書館検索したら高松の図書館にありました!!なんかマニア向けなにおいのする本なのに・・。
ということで読むことができました。
ちょっと長くて引くかもしれませんが(^^;)、それでも相当はしょって気になったところだけにしましたので、よろしかったら読んでみてください。


★著者である井上亮さんのこと

実は知りませんでした。はじめ、タイトルからスピリチュアル系な本なのでは??と思ったりしていましたが、かなり真面目な心理療法家として書かれた本でした。
しかし、このタイトルで一冊の本にまとめたのではなく、井上さんがこれまで書かれたいろんな文章や論文をまとめた一冊となっています。
これはすでに井上さんは亡くなられているのですが、亡くなられてからまとめられたのではないかと思います。
そのため貴重な北カメルーンのシャーマンたちの調査について読むことが出来るのです。

井上さんは心理療法家として精神的に複雑な病にあるケースをたくさんあつかわれていたようで、その仕事の中で、自分がやっている療法の限界のようなものを感じていたか、新たな別の見方を模索していたようでもあります。
井上さんがカメルーンへ一年間呪医たちへの調査へと向かったのは1989年のことです。
80年代ころはとくに境界例の患者さんたちも多かったのではないでしょうか。
彼はアフリカの地で、呪医のインタビューのお礼として占いをしてもらってお金を支払っていたのですが、7人くらい見てもらったところすべて、「日本に帰ったら、あなたは死ぬ」と言われ、自分なりに「占いをひっくりかえす法」というのを実行してみることにして、それがひっくりかえったそうです。
そして確かに、日本に帰ってすぐに亡くなることはなかったのですが、10年くらいたった2002年に亡くなられていました。これはやはり呪医の言うとおりだったのかどうか・・。
わかりかねますが、彼がカメルーンで夢見をして、イニシエーションを受けた後、おこなう療法はどのように変わったのかちょっと知りたかったなあと思います。

この本の中では呪医から実際にイニシエーションを受けて、夢見をおこなう内容が書かれてあったり、他のシャーマンの調査での考察とかいろいろあるのですが、すべて心理療法家から見たり、感じたこととしての内容になっているところが一番興味深かったです。


★アフリカ、カメルーンの呪医の治療について

ほとんど知らなかったのですが、井上さんが調査されていた頃はまだアフリカのその土地はシャーマニズムがいきづいており、呪医が治療をおこなっています。
北カメルーンのアマダワ地方、北部地方、極北地方で調査はおこなわれています。

シャーマンの役割は今でいう医者と心理療法家の両方を含むような役割になるかと思いますが、沖縄のユタがいるような場所でもあるように何かに取りつかれたような精神的におかしくなることでやってくるケースが多いというのが特徴のようです。
それはその土地のシャーマニズムが生きているところに住んでいる人ならではなのかもしれません。
よく悪魔祓いで専門の教会にやってくる人もたくさんいますが、日本ではほとんどありえないように、キリスト教社会で悪魔という発想が生きている地域や集団ではありうるのかもしれないです。

カメルーンではギンナージという精霊が患者にとりつくことが原因だとされていて、
呪医はそれを夢の中で、ギンナージと話し、どうしたらいいのか、どんな薬を与えたらよいのか、どうしてその人の中に入ったのかなど聞き、翌日、その薬草をとってきて患者に与えるそうです。
悪い人なのに、治療方法を教えてもらえるというのは不思議なものですが。
このあたりでは、交通事故をおこしても、ギンナージの仕業とされていて、その土地の人はすべてそれを信じ切っています。ここは大きなポイントです。
だから、ギンナージと対話して治療する呪医に力が得られるのです。
それでも、もっと昔のほうがいろいろなことが出来たとか。

阿部知二さんの「火の鳥 ジャワ・バリ島の記」という古い本を私は持っていて、第二次世界大戦時くらいのインドネシアの土地に阿部さんがいたときの体験記です。
この本ではその頃のアストラルが強烈だったインドネシアの空気感があり、阿部さんが聞いた呪術によって殺されそうになった人の話がのっていました。
後で人型のものが布団に縫い付けられているのを発見するわけですが、のろいで人を病気にさせることが本当にできたのはそうとうな力が働いているといえます。

このあたり、呪医のみだけではなく、その土地に住む人々全体がもっている共通した世界観がよりそうした治療を可能にしているところもあると思います。
もちろんそうでなくても、治療は可能だとは思いますが。


★プロテクションと生贄について

ちょっと療法家らしい井上さんの着目点があるのですが、呪医たちはプロテクションを非常に重要視しています。アストラルの世界では自分も命取りになるので当然なのですが、
これは患者を含めた治療状況全体のプロテクトであることに注目します。
当然、現代の心理療法の過程でもこのプロテクトのために枠組みがあったり、スーパービジョンがあったりするわけですが、このプロテクションの発想を持たなさすぎかもしれないと井上さんは書いています。

あと生贄として動物の血を与えることになっていますが、(肉はみんなでいただく)ここでの生贄の意味は病気を治すことは何らかのバランスを変える行為であるとみなし、それをおこなった呪医にかかりやすいということもあるし、呪医の力が強くても、まわりの家族などに降りかかることもある。それをバランスさせるために動物を生贄として、バランスを修正するという考えだそうです。
これも現代では生贄はありえないけど、病気の家族が治ったり、病気になったりというのは家族全体のバランスの崩れにもなりうることを書いています。


★井上さんのイニシエーション

井上さん自身が呪医にインタビューをしながらも、やはり実際に自分が受けて見ないと理解は出来ないということで数人の呪医に弟子入りをして、修行をおこなう過程をとても詳しく書かれています。
またも、心理療法家らしいのですが、自分の夢の記録(イニシエーションの前後)と解釈が書かれてあるのです。帰還の頃は宇宙までいってなかなか帰れないという夢をみていたり、日本に帰ってからもまださまよっていたりで、帰還プロセスの夢は半年ほどかかったそうです。これはけっこうあると思います。
これほどの経験ではありませんが、1週間ぐらいリトリートへ行ってから帰ってきていても、実はまだ帰ってきていない(たましいが)ということは案外あるからです。

心理療法とイニシエーションというとユング派の本でもあるし、河合隼雄さんも書かれています。イニシエーション(次の段階への移行)となるような夢をみたり、そうした象徴があらわれたり。このあたり井上さんの「治療者としてのイニシエーションと宗教的なイニシエーション」という論文にいろいろ書かれています。

あと「シャーマニズムと癒し」という論文も非常に面白かったです。
沖縄のユタの治療に立ち会って考察されていることですが、
枠組みの問題を指摘していました。
普通にシャーマニズムに興味がある方はあまり思わないことだろうと思いますが、
療法家にとって枠組みは重要なのに、ユタの治療は8時間にもおよび、自宅にいつ来てもいいことになっているだけでなく、ユタ自身の個人史まで語るというまったく現代の心理療法と違うことをしているのに驚かれます。

これはシャーマニズムの世界では儀式を別として、時間や空間が存在しないことをあらわします。このあたりの考察も面白かったです。


最初のほうに書きましたが、井上さんが治療について悩まれていた頃は
境界例がもっとも多い時期のようですが、
最相葉月さんの「セラピスト」によると
今、境界例や対人恐怖というのは非常に少なくなっているそうです。
精神的な病は時代とともに、社会の変化とともに変わっていくものでもあります。

いま、社会でおこっている出来事や事件にも反映し、
水瓶座時代の影響が強くなってくると人の傾向も変化していきます。
それにあわせて癒しの場にいる人たちもずっと同じことをやるのではなく、
あわせて変化していかなければならないでしょうね。

カメルーンの夢見はプラントメディスンにもに似ているところがあります。
夢の中で精霊にあって(この場合はギンナージという病気の原因になっている精霊のみ。プラントメディスンだと植物そのものの精霊に会う)、どんなことをしたらいいのか、どんな植物を与えたらよいのか聞くことと、実際その精霊とコンタクトをとるには恐怖を克服しなければならないというところです。
アストラルではハートの力がとても作用します。
そのためにこわいと思っているものを克服する、あるいは何か恐れを越えて勝ち取るということがつきものでもあります。
そのあたりのお話も興味深いものでした。



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私が好きなユング系の本

 


必要があってユング系の本を読んでます。
しかし、ユング派の心理療法って客観的に見たら、ふつうにあやしげでもありますね。
河合隼雄さんがいなかったらユング心理学ってスピリチュアル系の療法のように
知っている人しか知らないものになっていたかもしれません。

日本ではおそらくユングそのものよりも
河合隼雄さんなら知っているという人が多いと思います。
そもそも河合さんがユング心理学を学んでスイスから帰国されたのは
1965年。今から50年前のことです。
河合さんはすでに数年前にお亡くなりになっていますが、
ユング心理学が日本でよく知られるようになるまで
実はそんなにかかっていなかったのも驚きです。

フラワーエッセンスは日本に入ってきて約20年以上にはなります。
それを考えると一般的な認知度の違いがわかります。

ユング派の療法はイメージ・元型をあつかうのですが、
そのため夢とか箱庭などをとおして進められます。
目に見えないこころのことをやはりイメージの世界であつかうことで
なぜか神経症やこころの病が癒えていくというのは
シャーマン的だし、科学的な説明は出来ません。

しかし、それをひとつの療法として日本で確立されたということは
やはりすごいことです。
海外で確立されたものでも日本で一般的に認められるには
なかなか大変なことも多いですから。

ユング系の分析家は河合さんだけではなく、
世界中にたくさんいらっしゃり
とても面白い本を書かれた方もたくさんいます。
私はほんの一部分しか読んでいないのですが、
過去にもブログで紹介しましたが、
再度ピックアップしてご紹介します。


◎「自己愛障害の臨床-見捨てられと自己疎外」
カトリン・アスパー


絶版です。
私は図書館で借りました。ものすごく面白いです。
自分のことかと思うような記述もあり。
手元に置いておきたい本ではあります。
別のブログで感想を書いていたのですが、
そのブログ自体削除してしまいました(;´Д`)
私が印象的だったのは物語での解説が素晴らしかったこと。
でもグサグサっとくるような言葉がたくさんありました。



◎「境界を超えて-シャーマニズムの心理学」
ドナルド・リー・ウィリアムズ

この本アマゾンレビューがないのが不思議ですが、
めちゃめちゃ面白いです!!
シャーマニズムとユング心理学はとても近いものがありますが、
まさにそれを解説するかのような本。
この本はカルロス・カスタネダとドンファンの世界を
ユング派から解説していて、カスタネダの本を読むより
私は面白く感じました(笑)


◎「聖娼−永遠なる女性の姿」
ナンシー・クォールズ・コルベット


この本も絶版ですが、古本で安くなっているときに
入手しました。はじめ図書館で借りて読んだのですが、
絶対ほしい本だったので。

同じ著者の方ので
『「女性」の目覚め-内なる言葉が語るとき』という本もお勧めです。
これも絶版なので、図書館で何度か借りました。

女性の方によって書かれた女性がより個人として生きていくための
内容で、女性らしいこころに染み入るような素晴らしい表現がたくさんあり、
リズ・グリーンと似たような鋭い分析もビシビシ伝わります。

あとがきにも書かれてあったのですが、

『女神の強さは、成長と再生を保証するために最も大切なものを諦める能力のなかにある。』

なんて言葉はズバーーンときます。

古代の「聖娼」という元型を現代の女性たちのためにとりあげているけど、
その「聖娼」のイメージは非常に自由で誰のものでもなく、
再生の力が大地と霊的な力によって高められた存在というふうに感じ取られ、
はじめ読んだときはかなりインスパイアされました。


それにしてもユング派の夢分析は河合さんの本にしても、これらの本にしても
なかなか自分では思わないような分析をされていて
見方や考え方、全体の捉え方はとても参考になります。
(応用はできないけれど・・・)
そのためにユング分析家となるための訓練を受けているから当然でしょうけど。


心理占星学のリズ・グリーンもユング派の分析家ですが、
彼女は心理占星学を学ぶ人に
物語や小説、詩、映画やお芝居など出来るだけ読んだり、見るようにと勧めています。
ある意味、それをおこなう人も詩人のようにならなければ
いけないかもしれませんね。
だからこそ、こころを揺さぶるような文章が紡ぎだされているのでしょう。



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物語とイマジネーション

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最近、リズ・グリーンとジュリエット・シャーマン・バーグの共作である「神々の物語」を再び読んでいます。
(すいません、図書館で借りてなのですが・・(^^;)

もうすぐこの二人による神託のタロットが鏡リュウジさんの訳で発売されますね
英語版ではMytic Tarotで、今はニューバージョンの絵柄になってて、旧バージョンの絵柄のほうで今回の日本語版は出るようです。

リズ・グリーンは言わずと知れた占星術界では有名な方で、ユング心理学と占星学を組み合わせ、たましいの成長や癒しのために使うことを発信されています。

リズ・グリーンってあんまりネットでも写真が出てないのですが、すでにCPA(リズが主宰しているスクール)の3年制のスクールは閉校になってますが、CPAのサイトはあるので、そちらにお写真があります。実は別なところでもお写真を拝見し、そちらのほうはもっとやわらかい感じでした。

一方、リズと同じCPAでも教えていたジュリエット・シャーマン・バーグさんは占星術師でもあり、サイコセラピストでもあり、タロットも専門にされている方でこちらのブログのお写真のほうが素敵でしたので、リンクはっておきます。めっちゃ魅力的な感じのお方

実は、占星術界というのはおそらく女性の方も多くいらっしゃると思うのですが、どうも男性社会的に思われていて、(有名なアストロロジャーがほぼ男性だからか)リズ・グリーンが出てくるまで、違ってたように思うのです。

リズとジュリエットのこの本には占星術の専門書でもなく、神話だけの本でもない、イマジネーションの世界の中でどのようなたましいの成長をみることが出来るのか、右脳的に働きかける女性的な視点が見られます。

この女性的な流れがなによりも私にはワクワクするし、たましいに働きかけて波うつような響きを感じます。

男性性の強い占星術だと予言のようでもあり、未来を断言するような父性としてバサっと切られるような要素があるのですが、リズが教えている心理占星学は母性的な 「癒し」へのステップを歩むにはどうしたらいいのか、たましいはどんな成長を求めているのかという視点で救われるのです。

物語の力については以前からずっと注目していたのですが、こころのことや占星術のように形にとらえることが出来ないものを理解するのにとても役立つのです。

物語は言葉をとおして読みますが、右脳を使って、その情景を頭のなかでイメージしながら読み進めます。ですから、堅い専門書と違い、読み手の感情に働きかけ、たましいのある部分に響かせることもあります。

形にできないものを言葉から紡ぐお話によって、イメージの世界を旅することが可能なのです。それは同じように形にできない占星術やフラワーレメディーにも応用できるような気がします。


花自体も象徴としてとらえることは出来ますが、花を物語に置き換えるともっとイマジネーションが広がるだろうなと以前、そういう勉強会というかワークショップ的なものを考えたことがあります。
小グループでそういうのを来年できたらいいなーと思っています。


そもそもリズがユング分析家だし、FESもユングのアーキタイプのイメージを取り入れているため、重なるところは大きいかなと思います。

タロットも楽しみですね(*^-^*)




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