録画しておいたNHKドキュメンタリー世界里山紀行「フィンランド〜森とともに生きる〜」を見ました。
2007年に作られたもので、再放送です。
北欧の森にはあこがれます。
豊かな森と人間との関わりが四季を通じて紹介されています。
釣った魚や冬眠から目覚めたカエルから今年の天気や気候を予測するおじいさんや
自分の庭のシラカバの木にフクロウが巣を作って
「フクロウが大好きだから、自分の庭に巣をつくったときは心臓が止まるかと思った!」
と大好きなフクロウ観察に励むおじさんなど(笑)
フクロウが巣の中で集まっているのがとてもかわいい。
子供たちは夏に森で自分たちだけの家を作り、自然に落ちているもので
人形を作り、秋にはベリーやきのこを採取するのに夢中になり。
極めつけは熊を獲るおじさん。
アイヌのように熊と関わる。
そのあたりはつながっているのかな。
熊をとるのは生活のためでも食料が必要だからでもないというおじさん。
この人は熊をとる前の日は森でテントをはり、断食をします。
清めて、神聖な作業に向かいあいます。
熊をとるのは熊は天からやってきたものなので、
それを返すため。
熊の肉をいただき、森の王であるその力を受け取るため。
今となっては熊送りの儀式を100年くらいやらなくなったそうだけど
彼はその儀式でやっていたように
松の木に熊の頭の骨を結び付けて天へと返します。
これはアイヌの熊送りにも似ています。
熊を仕留めたあとにおじさんはやさしく何度も熊の頭をなでます。
自分が死んだら、熊の天国に行きたいと話します。
バックで流れるフィンランドの歌にも「わたしたちは夫婦だ」みたいな歌詞があります。
あとでネットで調べていたら
中沢新一さんが熊の神話に関する詳しい本を書かれているようで
その内容が紹介されていたのですが、
狩人が男性なら、熊は女性という関係になるというようなことが
書かれていて、そういう関わりが面白いと思いました。
※「人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ」という本らしいです。
このおじさんは10代のころから熊を獲っているのですが
54歳になって、これまで獲った熊の数は8頭だそうです。
毎年、熊と出会うわけではありません。
「熊は自然からの贈り物で、無理に獲るものではない」
と言います。
なんだか、フラワーエッセンスのようでもあります。
このおじさんの考え方はとてもシャーマニズム的です。
なぜ、熊を殺さなければならないのか
それはここでは自然への畏敬の念をあらわすための儀式かもしれません。
森の恩恵を受けて生きている人々は
自然に対して、その犠牲を決して忘れてはいけないから。
植物にしても動物のようではないけれど
生きているものですから、それらがなくては生命をつなぐことはできないのです。
そのようなことを考えながら
現代人の多くはつながっていないんだなあと思いました。
私も含めて。
といってもフィンランドのような国土の大半が森になっているような国ではない
この日本に生きていて、シャーマニズム的な生き方を取り込むには無理があるかもしれません。
でも自然とつながるというのはどんな都会に住んでいても
定期的に自然の中に足を運ぶくらいはできるだろうし
このような生き方があることを私たちはテレビでも見ることができるのだから
こころにとめていけたらいいなと思います。
植物を使って何かをするとき
フラワーエッセンスを使うとき
フラワーエッセンスを作るとき
蒸留するとき
ハーブチンキを作るとき
その植物のことを思う
どんな風に自分のためになっているのか
それと同時にこの地球でおこっていることもみる
自然界におこっていること
どのような変化がおこっているのか
その番組ではシラカバとマツの木が何度も出てきます。
調べたらフィンランドはマツが45%くらいあるそうで
あとはモミとシラカバくらいだそうです。
マツからタールを取っているところもドキュメンタリーでは出ていました。
マツと熊・・今までなんのつながりもないように感じていましたけど。
マツは死と関係性があるようで
熊もまた象徴として死との関係があるようです。
フレッド・ハーゲネーターさんの「木々の恵み」では
ヨーロッパのドルイドたちが冬至の日に太陽を呼び戻すため
マツを薪にして大きな焚火を焚いたり、古代の北欧ではマツの木に
キラキラ光るものをつけて太陽の光が戻ってくることを祈願し、
クリスマスツリーの起源となっているという風に書かれていました。
実は個人的には冬至の日にはパインとユズの香りを使うことが多いです。
モミもいいですけどね。
植物の象徴を知った上で使うとまた違うと思います。
フラワーレメディーにしても
パインやホリー、セントジョンズワートといったこの時期に使うことが多い
植物についてその象徴性を知ることは大切ですね。
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