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人生の初期の頃に影響を受けた物語って皆さんはありますか?

私はメーテルリンクの「青い鳥」です。

写真の本は幼稚園の頃からずっと持っていて、お気に入りで
子供の頃、毎年クリスマス前に読み返していました。

そもそもこの本で文字を読む練習をしていて、
「思い出の国」の章まで読めるように・・というのを憶えています。

今を思うとこの物語によって幼児期に影響を受けたことは
自分の人生にとっても何かを象徴しているような気もします。

このお話は大人になってから戯曲であることを知り、
堀口大學訳の本を手に取りました。

とても詩的な美しい言葉が多く、物語も美しいのです。

めざめのばら、水のほほえみ、あけぼのの空の色、こはくの露・・
などの表現だけでもふんわりした気持ちにさせてくれます。

このお話はかなりざっくり言うと
貧しいきこりの兄妹が幸せの青い鳥を探しに行く旅に
出ますが、実は一夜の夢だったという内容。

ファンタジーのようですが、夢の中は現実と同じものがあり、
リアルな面もあります。
ただ、見え方が違うだけです。

自分たちが普段身の回りにある光、パンや砂糖、火、ネコ、犬といったものが
ただ、人間と対等になってお話ができるようになります。

思い出の国では亡くなったおじいさんやおばあさん、弟や妹たちに会えます。
未来の国では生まれる予定の弟に会えます。


この旅は1年かけているのですが、起きてみたら、一晩だったりします。

つまりは

時間も過去も未来もないところを移動するお話なんですね。

なんともアストラルチックな
アストラルな世界 (夢もそうです) では時間はなくなるのです。

しかも、見えないものを見るためにダイアモンドがついた帽子をかぶり、
そのダイヤを回すことで旅をします。

第三の目ではないですか。

今だったら妖怪ウォッチ (笑)

幸福というのは見え方を変えるだけでよいのだ
ということを全体を通して
教えてくれるような物語です。


この旅の中でガイドのような役割を果たすのが「光」の存在。

最後の光のセリフはとても大好きです。

「いい子だから泣かないで、わたしは水のような声は持っていないし、
ただ音のしない光だけなんだけれど、でも、
この世の終わりまで人間のそばについていてあげますよ。
そそぎ込む月の光にも、ほほえむ星の輝きにも、
上ってくる夜明けの光にも、ともされるランプの光も、
それからあなたたち心の中のよい明るい考えの中にも、
いつもわたしがいて、あなたたちに話しかけているのだということを
忘れないでくださいね。」


『青い鳥』新潮文庫


先ほどのパンや砂糖、火、飼いネコや犬は普段は気が付かないけど、
大切なものの象徴でもあります。


青い鳥を探す旅というのが、
自分のいまの仕事にも関連しているようでもあり、
海王星っぽいものを象徴していたりして
あらためて物語の影響を感じます。



子供の頃は本は限られてものしかなく、
ほとんど兄の本をもらったもので
長いお話の本はこの「青い鳥」ぐらいしか持っていませんでした。
それは自分が選んだわけではなかったけれど、
手元にやってきたということが
その後の人生の方向性にも関係しているのでないだろうか
などと思ったりするわけです。

単なる偶然でしょと思うことも出来ますが(^^;)


ところがメーテルリンクは優れた自然観察者でもあり、
「花の智恵」「蜜蜂の生活」「蟻の生活」といった本も書いています。

「花の智恵」は昔、友人からもらって、
手元にありますが、非常にお勧めです。

メーテルリンクが私が仕事としている「自然や花」について
本を書いているということは
私が人生の初期で出会った物語は偶然ではないと
また思わざるをえないですね。


皆様が繰り返し読んだ物語もそんな風に
象徴されているものとその後の自分と
考えてみるといかがでしょうか。

またその物語全体からみえてくる花があればどんな花なのかも。


私は個人的には「青い鳥」の花はセラトーかフォゲットミーノットかしらと
思います。




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