ギリシャ神話に出てくる女神アテナはオリーブの葉っぱを持っています。

アテナはゼウスとゼウスの一番最初の后となる知恵の女神メティスとの間に生まれた子供です。
実は父親を裏切って王位をえたゼウスが因果応酬をおそれて
女神メティスを食べてしまうのですが、
すでにメティスは懐妊していて、頭痛がひどくなり、
ゼウスの頭を割って出て来たのがアテナだそう。

アテナはポセイドンと領地をめぐって争ったこともあり、
ポセイドンは湖をつくったが、
アテナはオリーブの木をつくり、たくさんの実をもたらし、
群衆の判定勝ちでアテナが領地を得ることができました。
その都市にはアテナイというアテナの名前がついています。

大まかな神話はそんな感じ。

アテナは平和のために戦う女神で、戦うことが好きというよりも守るために戦うのです。
そして知恵のある処女神でもあります。






これらの話から

アテナはジュピターの神であるゼウスの子ということから、
木星・射手座的な知恵を受け継ぎ、もちろん母親からも受け継ぎ、
知性的な女性像が思い浮かびます。

知恵を使ったり、戦ったりというところから
決してじっとおとなしくしているような女神ではないし、
動きを感じます。


それを思うと、アテナのシンボルであるオリーブも
何千年も生きる木ではあるけれど、
いつまでも若さがある(それが処女神と関連するかも)
年をとっても新しい芽が出るところや
風に吹かれて動きがあり、枝や根に躍動感を感じるのかもしれません。



樹齢の長さはむしろ、ジュピターの拡大や成長とつながるかもしれないですね。
モクセイ科の植物はとても木星との関連が考えられ、
ジャスミンや金木犀などそうですが、
香りを拡散したり、広がりを感じる成長の仕方をするのです。

惑星の木星は太陽系でもっとも大きな惑星なので、
占星術での木星は拡大や成長というキーワードがあるのです。

また、視野の広さ、見聞を広げるという意味で
知恵をいかしていくこともできます。

ポセイドンと領地を争った神話がありますが、
映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の中で
主人公の少年はポセイドンの息子なんですが、
それを助け、いっしょに活躍するのがアテナの娘なんですよね。

ポセイドンは海王星になるわけで、
海王星のもつ理想や癒しを実現するために
アテナの力が必要という風に考えるのも面白いかもしれません。

平和というものが実現するためには
知恵と知性を持ちながら、戦う勇気を持ち、
賢く戦うことが必要なのでしょうか。


神話から読み解いていくといろいろな考察ができます。



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