この記事は2015年9月に書いた記事ですが、

最近、再び思ってたことと同じことを自分が書いていたので

ちょっと再アップしてみます。

現代人はこのファンタジーの働きが自律的に出てくることを

押さえている (自我の部分で、これはよくないとかそんなわけはないなど

思っている) ことは非常に多くあるなと感じます。

 


12月からSchool of Healing Arts and Sciences主催の「シャーマニズムとセレモニー」という四季の暦ごとに参加する研修があり、参加する予定です。

で、その課題図書がたくさんあり、それを読んでおかなければならないのですが、
なんせ、読むのが遅く、乱読派なのでなかなか進みません(^^;)

その中に河合隼雄さんの本がかなり含まれており、
先日紹介した「子どもの本を読む」と「ファンタジーを読む」も入っています。

なんで、シャーマニズムと関係があるのか??

と思われるかと思います。


私もファンタジーってシャーマニズムと結びついたことは一度もありませんでした。

しかし、すでに書いた「思い出のマーニー」についての記事でも
シャーマニズム的な見方ができると書きました。

ファンタジーとはここで河合先生が「ファンタジーを読む」に書かれてあることを
引用しましょう。


『ファンタジーは、心の底からわき起こってくるもので、

当人にとってもどうしようもなく、

ファンタジー自身が自律性をもつことが特徴的である。』

さらに

『頭で考え出した作品は、「つくり話」というべきであって、

筆者が問題としているファンタジーとは異なるものである。』

と書かれてあります。

「つくり話」と「ファンタジー」はどう違うのでしょうか?

「ファンタジー」も「つくり話」だと思っている人も多いかもしれません。
河合さんは「ファンタジー」はさらに空想への逃避ではなく、時に現実への挑戦ですらある。
とまで書いてます。

たまたま、図書館でこの「ファンタジーを読む」を借りるときに目についた
J・R・R・トールキンの「妖精物語の国へ」という本も借りているのですが、
それにトールキンが語るファンタジーについての解説があります。


『ファンタジーは人間の自然なはたらきである。

当然ながら理性をやっつけたり、軽蔑したりなどしない。

科学的真理を求める気持ちを鈍らせたり、まして知覚を曇らせたりしない。

それどころか鋭敏で明晰な理性ほどすぐれたファンタジーを創りだすのである。』


ファンタジーって惑星でいうと海王星にあたりますが、
この海王星、完全にあちらの世界にいってしまっている状態も含まれます。
それを言葉として形あるものに表現するにはリアリティのある表現が必要です。

実際、トールキンは太陽山羊座です。
宮澤賢治は乙女座、萩尾望都は牡牛座。
ファンタジーを創りだす人には現実的な土星座(太陽が)の方も多くいます。
望都さんの漫画の構図ってすごく流れるようなその世界観に
はいっていける図になっていますが、
彼女のインタビュー記事を読むと頭にすべてその構図があり、
それを描きうつすだけだそう。
イメージを完全に形にできるのです。さすが天才

しかし、つくりものではなく、無意識の世界にひらき、
動いていくものをつかむ必要があるのです。


夢は同じように自律性があり、夢みる側からコントロールできません。
それをなかなかうまく言語化しにくいのと似ているのかな。

だからこそ水星座の対角に土星座があるのかなー。


ファンタジーはある意味、無意識の世界の中ではつくりものではなく、
たましいにとっては真実ともいえるのかもしれません。
息子さんの河合俊雄さんが「ファンタジーを読む」の岩波現代文庫の解説をしています。
その中で


『日常と対立した心理療法のセッションそのものが、ファンタジーとも考えられ、
またそこで語られる妄想に近いような偏った見方や夢はファンタジーである。
しかしそのようなファンタジーと関わり、深めていくことが、
現実を変えていく力になるのである。』


と書かれています。


シャーマンは失われた魂の一部を取り戻すために、アストラル世界にいって
自然とのつながりを取り戻す助けをします。

たましいを満たすためには、内なるファンタジーによって思い出す必要があるのでしょう。


という視点であらたにファンタジーを読んでいくと
違ってくるかもしれません。


実際、「ファンタジー」というテーマは深いもので
たくさんの人がそれについて書いてます。
なので、私も全然ファンタジーをよくは理解していません。

ただ、河合さんの「ファンタジーを読む」で取り上げられている物語は
現実としてたましいにとって、深いテーマだったりするので、
ひとつ読むごとになんと、こんな話だったのか
と驚きつつ読みました。


取り上げていた物語でまだ読んでいないものなど
読んでみたいと思います。



参考

「ファンタジーを読む」河合隼雄 岩波現代文庫
「妖精物語の国へ」J・R・R・トールキン ちくま文庫


 

 

 

 

 

 

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