評価:
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みすず書房
¥ 1,995
(1999-10)

評価:
ジョージ エヴァリー,ジェフリー ミッチェル
誠信書房
¥ 2,730
(2004-02)

評価:
ジュディス・L. ハーマン
みすず書房
¥ 7,140
(1999-11-25)

 個人的なことですが、地震から10日くらいたってから夢見がすっかり悪くなり、不安定な夢を見るようになりました。これは原発のことへの心配もあるかと思いますが、さまざまな要素があるように思います。
そしてこれはわりと一週間以内に気づいてたことですが、心臓がドックン、ドックンではなく、時々ドクドクックンと二回早打ちするようなことがあります。

関東の人と話していても、自分の心臓なのか揺れていてそうなっているのかわからないという言葉を聞くことがありました。
そのドクドクッンという打ち方をするときはに地震がおこっていない香川にいても「ん?地震?」と思うほど自分が揺れてるような感覚を覚えます。


これは実際震災を体験していない西日本に住んでいる私が、自分におこっていることを客観的にみて気づいた点です。
震災に合って自身に余裕のない状況にある方は、おそらく客観的に観察された自分の状況に気づくには一ヶ月以上かかると思います。


震災後、多くの日本人が何かしなくては!また大変なことになっている人たちを助けたいという思いを持っています。多くの支援の手があります。しかし、支援している側には同時に支援が必要な人もかなり多くいるのも事実です。

ある意味、誰かのために働くことで自分が生きていられるというのも重要であったりします。

支援にはさまざまな形がありますが、現在のところ緊急なのは「生きる」ために必要な支援でしょう。

ホリスティックケアに普段から興味を持っていらっしゃった方は「こころのケア」が重要と考える人も多くいると思います。ただこころのケアは慎重におこなう必要があるでしょう。


テレビでこんな場面をみました。
避難所の移動で別の県の避難所にバスで移動した被災者を大歓迎するその土地の方々。
大きな歓迎の言葉を書いた紙などをみなさん手にしていました。
そしてたくさんのものを被災者の方のために用意していました。

もし自分が被災者の立場だったら・・・複雑な感じです。
あたたかい手を差し伸べようとしている方はたくさんいてありがたいと思うでしょうが、
なんだか恥ずかしいというか、静かに迎えてくださったほうがいいのにという気もしました。


こころのケアで一番気をつけることは、援助を受ける側が主体であることだと思っています。

相手が一人になりたいと思っているのなら一人でいられるようにしたり、ただ、何も言わずにそばにいるだけでいいのであればそうすればよいと思います。

極力何かの押し付けにならないようにすること。これはすごくいいからと、たとえ自分が助けとなっているフラワーエッセンスでもそれを勧めるにはタイミングなど見極める必要があるのではないでしょうか。


日本人は普段からこころのケアを受けることに積極的ではありません。
阪神大震災後に心療内科や精神科を訪れる人が増え始めたのは2年後ぐらいからというのを読みました。まず住むところや生活を落ち着かせることと復興再建が先にきます。
そのメドが立たない限りは自分のことをケアするのはなかなか思いつきません。

先ほど書いた援助する側も援助が必要な人が多いというのは、実は自分も余震や原発の心配をしたり、いろんな不安定な要素もあり、ショックも受けているのだけれど、自分よりひどい人もいるのでその人たちに比べれば自分は大丈夫と思う傾向が強く、何かをしていなければ罪悪感を持つ人も多いのではないかと思ったのです。自分が思ったよりも疲れていたり、傷ついていること、あるいは他者からのケアが必要と思うことは少ないかもしれません。


惨事を現場で目の当たりにしたり、被災された方のお話を伺うだけでもショックを受けたり、傷を受けます。それも二次的外傷性ストレスとなります。


今、日本人の大部分が「傷ついた癒し手」として存在しているのです。


傷ついた癒し手が他者を癒すには、まず自分の傷に気づき、みることがどうしても必要です。

ですから、支援をする人もされる人と同じようにケアを受けたり、グループで話し合う機会を持つことをもっと広めてほしいと願います。



私達ができることは限られているということを自覚することも大切かもしれません。
私はトラウマの専門家でも心理療法家でもないし、ましてや被災経験者でもありません。
それが思いだけで誰かのこころを救おうなんてできるわけはありません。

出来ることしか出来ません。自分の傷をみることとただ寄り添い、相手にそうことしか出来ません。

ですから、出来ないことに関しては自分で調べて紹介できるようなところをみつけておくというのは出来そうですね。


災害ストレスに関した本はわりと少ないのですが、「災害とトラウマ」「惨事ストレスケア」という本が災害ストレスの症状や対応について理解するのに助けとなります。



心的外傷と回復の過程を知るには、タイトルそのままの「心的外傷と回復」がお勧め。
ちょっと専門家向きではありますが、フラワーエッセンスプラクティショナーの方など読んでおくといいと思う本です。価格がすごく高いので図書館でもあります。





今回のように原発の問題も含まれているとそれにあわせての日本人の反応と対応について書かれているような本はないのですが、とても複雑なことだと思います。それが西日本に住んでいる人にも影響は大きく、通常の地震災害のみのケースとは異なる点だとは思います。

ただ大きな災害は個人におこった心的外傷と異なった側面がありますので、やはり日本人全体の問題として考えるところは大きいのではないかと思います。